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2012年12月27日木曜日

archives/8911


1.製品ライフサイクル
CPA3,000円以内に抑えてくれたら、どれだけ広告費をかけてもいいよ。こういうセリフはクライアントとの打ち合わせの中でよく出てくる話題です。広告担当者と広告代理店はあくまで担当者目線で"今"売上に対する効果が高ければ良いという考えを持つことがありますが、未来の会社のことを考えると、それは必ずしも正解ではないかもしれません。

マーケティング用語の中に製品ライフサイクルという言葉があります。その製品が生まれてから死ぬまで、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つのステージに分かれます。寿命は製品やサービスによって様々ですが、今自社で取り扱っている製品がどのステージにいるのかを把握することは非常に重要です。

成長期のステージにいる製品なのに、利益率やシェアが伸びていない場合には、いくら目標CPAをクリアしていたとしても、どういった未来が訪れるかを予想することは簡単です。衰退期に利益度外視でシェアを取る為に広告費を大量に投入することもまた良い戦略ではないのかもしれません。

それぞれのステージによって、また製品寿命によって適切なCPA設定をする必要があります。

2.ライフタイムバリュー
次にライフタイムバリュー(顧客生涯価値)ですが、顧客は、一度製品を購入してもリピーターとして将来に渡って利益をもたらすことがあります。製品やサービスによって、影響を受けにくい場合もあるかと思いますが、こちらも完全に無視していては、適切なCPA設定をすることができません。

また、メールマガジンやコンテンツ、その他様々な方法によって、顧客の満足度を上げる工夫も可能です。ネットショップなどは特にライフタイムバリューの影響を受けることが多い為、単月でのCPAを見ているだけでは、中々適切な広告費率を導きだすことはできません。


CPAの設定は非常に難しく、いくらが適切か考えたことがないという方は非常に多いです。ただ、インターネット広告のメリットである数値化しやすいという利点を使わないというのは非常にもったいないです。今までCPA設定も特にしなかったという方は一度考えてみてはいかがですか。

archives/8910


成果報酬型SEOというサービスは、安価で費用対効果が高く、即効性もあり、人気を集めているサービスではありますが、ここ最近ではパンダアップデートやペンギンアップデートのようなスパム検出アルゴリズムによって上位化に苦戦している例が多くあります。

まだまだGoogleのアルゴリズムをかいくぐり、ビッグキーワードで上位化させることは可能ではありますが、利益を出しずらい状況になっていく可能性は高いと感じています。

ソーシャルメディアマーケティングは、瞬間的に話題を集め、多くのユーザーに認知させることができますが、一時的なものになっている例もあります。SEOと融合することで、大きなトラフィックとその後検索からの継続したトラフィックを獲得できる可能性があります。

1.ソーシャルSEOが必要な理由
成果報酬型SEOには先ほどあげたようなメリットはありますが、大きなデメリットとして、価格競争が起きている現状があげられると思います。上位化は難しい、原価は高くなっていく状況で、検索キーワードボリューム以上に業界が大きく成長することはありません。別の大きな流入先の発掘と、質の高い付加価値サービスを提供する必要があります。

ただし、ソーシャルSEOにも次のようなデメリットがあります。
・SEOの専門家であり、ソーシャル&コンテンツの専門家が必要
・業種業態によって作る内容が異なり、ルーティン作業が難しい。
・ユーザーが自発的に動く為、効果予測が難しい。
・人員の大きな配置転換が必要となる。SEO技術者から企画・デザイナーへ。

既存のサービスに捉われず、新しい可能性を目指して、成果型SEOサービスを提供する業者がソーシャルSEOへ移行する為の方法を考えてみたいと思います。

2.リンクを貼る動機を考える
【非営利】ソーシャルSEO
・対象のページを誰かに教えてあげたい。
おもしろいもの、楽しいもの、怒りを覚えるもの、悲しいものなど自分の気持ちが動き、共有して誰かに伝えたい。

【営利】成果報酬型SEOやインハウスSEO
・対象のページに貼るメリットがある
相互リンクや広告、または自作自演リンクやリンクネットワークなど。

ソーシャルメディアを活用したSEOには非営利ユーザーの心を動かす必要があります。


3.どういったコンテンツが動機付けになるのか
・漫画を使った親しみやすいコンテンツ
・オリジナル動画で動きのある商品・サービス紹介
・おもしろツールで話題を集める
・便利ツールでユーザーに役立つシステム
・プロのノウハウで情報提供をする
・業界の最新ニュースを配信する
・炎上マーケティングは危険ですが使い方次第?

4.業務の流れ
・目的目標…クライアントと共通したKPIを持つ
・市場調査…同業種での実例や効果を調べる
・企画立案…企画ネタ、導線やプロモーション方法、ターゲットのデバイスなど
・SEO戦略…どういったキーワードを狙うのか、下層ページのロングテールワードまで
・HP制作…ランディングページを作成
・効果測定…アクセス解析でどういった効果をもらしたのか
・HP改善…自然検索からCVに結びつきやすいページ&ワードの最適化

5.どういった料金体系が考えられるのか
・つぶやき、いいね、ブックマーク回数で課金※やらせやスパムなどが不透明
・アクセス保証※効果測定ツールや期間などの調整が必要かも
・順位成果報酬型※成果報酬型に比べて金額的にかなり高額になる可能性がある
・企画単位※成果がなくても広告費を支払わなくてはいけない

既存の成果報酬型SEO業者は何百、何千といったクライアントを抱えているケースが多くあります。そこまでの数をさばける理由としましては、成果報酬型というわかりやすい料金体系になっており、細かいコミュニケーションを必要とせずともビジネスとして成り立っているからです。

業者とクライアントが完全に納得いくようなサービス&料金体系は成果報酬型と比べると劣る為、クライアント数を減らし、一部の広告費を捻出できるユーザーにしか満足させられないというのも残念です。自分にとっては今後の課題となりそうですが、ソーシャルSEOには未来があると感じています。

2012年12月22日土曜日

archives/8908


ペナルティ事例で多い重複コンテンツ

SEO業者が対策しているサイトで圏外に飛んでしまっているサイトを無作為に100サイト集め、内部が原因と仮定して、改善できる箇所はないか調査しました。考えられるペナルティを洗い出している内に重複コンテンツが以外に多いことに気づき、重複コンテンツに絞り、事例を集めてみることにしました。

意図的に重複コンテンツを作りあげる人は、ペナルティをすぐに察知することができると思いますが、サイト構成上知らない内に重複コンテンツになってしまっているサイトが多くありました。勝手にコピーされてしまう重複コンテンツ事例は多くありますが、あくまで質の低い他ドメインによるものですので大きな影響がないことがほとんどです。サイト内部の重複コンテンツはサイト運営者の判断で実行したことですので、与える影響は大きなものとなります。


事例①ECサイトでサイズ違いの製品ごとにページが作られている

ABC 0001 80型
ABC 0001 90型
ABC 0001 100型

架空の型番ですが、個々のページの違いと言えばサイズと値段のみ、製品説明などはすべて同一のものが使われていました。サイズの種類が膨大にあれば、複製されているとみなされてしまう可能性が高くなります。

【解決策】
製品ページを1つ用意して、プルダウンで別の型番を選ぶタイプの構成に変更すれば重複コンテンツを改善することができます。システムの変更が必要となるため、腰が重いですが、検索経由のアクセスを集めるのであれば必須となります。


事例②全国向けポータルサイトで都道府県、市区町村ページ

東京(25)
山梨(0)
群馬(0)

よくあるポータルサイトですが、各テキストがリンクとなっており、リンク先に飛べるのですが、東京以外コンテンツがありません。こういった構成の場合、該当の情報がありませんとだけ表示されるページが大量に作られてしまう可能性があります。

【解決策】
コンテンツが0件の場合のみリンクにしないように設定する。こういったプログラムの修正はそれほど手間はかからないと思いますが、1件が0件になる可能性がある場合は、過去のURLにアクセスできないように設定する、noindexを設定するなどの対応が必要となります。


事例③画像メインのサイト

画像がメインで構成されており、サブページもテキストがほとんどないようなサイトの場合、検索エンジンが参考とする情報が少なくなります。ソースをみてもどのページかほとんどわからないようなサイトは注意が必要です。

【解決策】
altの設定で適切なテキストを用意する、または画像であっても文字だけうまくコーディングしてテキストを使うことで回避することができます。


事例④サイトタイトルが長いサイト

○○で○○なら○○に○○な株式会社○○へご相談ください。|TOP
○○で○○なら○○に○○な株式会社○○へご相談ください。|商品名

このようなタイトルタグの場合、商品名が補足的な状態となります。すべてがダメということではなく、他の事例と重なることで危険性が高くなります。また、サブページの検索経由のクリック率も悪くなる可能性があります。

【解決策】
すべてのページに同一の内容を反映させる情報を少なくする。個別のページに独自のテキストを使うことを検討してみてください。


事例⑤ECサイトの商品説明がメーカー提供

ほとんどのECサイトがどこかのメーカーから商品を卸しているかと思いますが、商品説明なども合わせて提供されていることが多くあります。

【解決策】
販売店独自の商品説明を用意することで重複がなくなります。一つ一つの商品説明を店舗側で用意するのは非常に骨の折れる作業ですが、コンバージョンにも大きく影響してくる部分となりますので、人気の商品から優先的に独自テキストを入力するようにしていきましょう。


事例⑥1つのページに複数のURLでアクセスできてしまう。

hogehoge.com/?mode=rp&id=01
hogehoge.com/?mode=rp

上記のようなURLで同一の内容が表示され、2つのリンクがサイト内に存在し、検索エンジンにインデックスされてしまっている場合、重複コンテンツと判断される可能性があります。

【解決策】
htaccessやcanonicalで正規化するか、プログラムで余計なURLが生成&アクセスされないように制御する。すでにインデックスされていないかどうかを確認しましょう。

追記事例⑦法律関係のサイトで法令をそのまま掲載している

法律事務所のサイトで法令内容をそのまま掲載しているサイトはミラーページと判断される可能性があります。法令をリライトするなどはできませんので、その他の対応方法が必要となります。

【解決策】
canonicalで法令データ提供システムなどの引用先を設定するのが適切でしょうか。それ以外であれば画像表示させる。noindexやrobots.txtで制御するなどがありますが、あまり適切とはいえないかもしれません。


SEO対策は、内部対策がしっかりとできていない場合、ほとんど意味のないものになってしまいます。SEO業者に対策を依頼しても、サイト全体の設計に関する内部対策まで出してくれる業者は少ないです。理由としましては大規模なコンテンツの場合は膨大な修正が必要になるケース、プログラムが介在している場合に仕様がわからない為、指示書を作成しずらいというケースがあると思います。まずご自身のサイトの状態がガイドライン違反になっている可能性があるかどうか確認しておくようにしましょう。

2012年12月12日水曜日

archives/8907


SEOに携わっている人のほとんどは外部対策に慎重で、いかに自然な外部リンクを獲得することができるかという考えを持っていると思います。リスクを嫌う人は完全なホワイトハットのSEOを推奨し、ブラックハットを突き進む人は外部リンクの貼り方やテキストなどを多様化することでリスクを最小限に抑えることを考えます。

いつかはバレてしまう。そう考えてしまうのは、バックリンクを調べることで、そのサイトがどのサイトからリンクをもらっていて、自作自演のSEO対策を行っているかどうかが簡単にわかってしまうからです。ただ、誰が見ても完全に黒だと言い切れない外部対策方法もあります。

例えば、よくある自作自演リンクのパターンは下記のような形となります。

例①自作ABCサイト、対策サイトZ

A→Z
B→Z
C→Z

※この場合バックリンクをチェックした時にABCサイトの作り方によっては簡単に自作自演だとバレてしまうことになります。

例②自作Aサイト、対策サイトZ

A→Z
A→X
A→Y

※この場合バックリンクを見て怪しいと感じたとしても、全然関係のないXとYが存在することで3つの内どのサイトが対策を行っているかがわからなくなります。


最近Googleがリンクを否認するツールを提供しました。業者に依頼していた外部リンクがペナルティを受けてしまった為、解除したいと考えるユーザーが急増しました。また、申請したものの解除されないと訴える人も多いようです。本来の目的は、まったく外部対策を行っていないユーザーをこういった外部対策から守る為なのではと感じています。
ホワイトハットもブラックハットもGoogleも未だに進化を続けています。

2012年12月6日木曜日

archives/8905


■リスティング広告の究極
リスティング広告の究極は1キーワード、1広告文、1ランディングページという言葉を聞くことがあります。これは簡単なベスト回答だと思いますが、まだまだ究極を考えると改善の余地はあります。

例えば「転職」というビッグキーワードの場合、中小サイトであれば採算が合わないと出稿を見合わせることがあるかもしませんが、そんなビッグワードにも攻め込むことができるということです。

その方法とは、
地域セグメントです。

そんな方法はすでに実践しているという方もおられるかと思いますが、ただ1つのキャンペーンでセグメントするわけではなく、東京エリアのキャンペーンを作り「転職」で入札する、北海道エリアのキャンペーンを作り「転職」で入札する、つまりキャンペーンを47都道府県別に分けるということです。全国エリアで1つのキーワードを入札してはいけません。マッチタイプは問いません。

そうすればどういうことが起こるかというと、東京の品質スコアは3、北海道の品質スコアは7という風に個別の数値となり、クリック単価がそれぞれ異なる結果となります。エリアによっては充分勝負できる可能性があるということです。広告文もランディングページもそれぞれ固有のものを用意することで品質スコアが上がり、改善できる可能性もでてきます。

また、都市部で勝負できない場合でも、さらに細分化し、曜日セグメント、時間別セグメントを有効活用することで、さらに範囲を広げることができます。リスティング広告は手間をかければいくらでも改善できるということですね。ただ、デメリットもあります。

■3つのデメリット
・管理に手間がかかる。
これは管理画面の使い方を完全に理解していればある程度は問題ありません。インポート&エクスポートの使い方、ウォッチリストや検索機能などを有効活用して下さい。

・コンバージョンオプティマイザーが使えない
コンバージョン数がキャンペーン単位で少なくなりますので、自社のサービスや広告費によっては、普段Googleアドワーズでコンバージョンオプティマイザーを使用している方は、使えない都道府県も出てくる可能性があります。アカウントの自動化である程度カバーできるかもしれません。

・商材によってはあまり効果がない
通販ショップなどは、ほとんどが全国対応となりますので、大きな差がでない可能性があります。ただ、エリアごとにデータの偏りは必ずでてきますので、一度試してみる価値はあると思います。


以上の内容は、インタレストマッチやディスプレイネットワークにも言えることで、キャンペーンのエリアを1つに設定することは危険です。都市部はクリック単価が高いケースがほとんどですので、ボリュームを増やしたいが採算も合わせたいという方は是非地方エリアのみの出稿を試してみて下さい。

また、都市部は広告文に都道府県名を入れてもクリック率が悪くなりますが、地方は都道府県名を含めた広告文を使うと大幅に改善されます。ちなみにPCサイト以外ではエリアを特定できない場合が多いので使わない方がいいです。余裕があれば全キーワードで行うとさらに効果的です。